投手・イチローの評価は?メジャーリーグ「今年の10大ニュース」
2015年メジャーリーグ10大ニュース@前編
2015年のメジャーリーグは、カンザスシティ・ロイヤルズが30年ぶり2度目の世界一に輝き、幕を下ろしました。4月初旬に開幕してから約8ヶ月、今年もいろんな出来事がありました。そこで今回は、2015年シーズンで印象に残った事柄を、「10大ニュース」として前編・後編に分けて振り返ります。
ピッチャーとしてメジャーのマウンドに立ったイチロー【第10位】 メディアを騒がせた今年デビューのルーキーたち
今年は例年以上にルーキーの活躍が目立ったシーズンだったと思います。まず、ア・リーグではクリーブランド・インディアンスのフランシスコ・リンドーア(22歳)が99試合に出場し、打率.313・12本塁打・51打点・12盗塁という素晴らしい成績を残しました。シーズン122安打は、彼がデビューした6月14日以降に残した記録としてメジャー3位タイの数字です。
6月8日にデビューしたヒューストン・アストロズのカルロス・コレア(21歳)も、球団新人記録の22本塁打をマークしています。元楽天のアンドリュー・ジョーンズの19歳に次ぐ若さでポストシーズン1試合2本塁打をマークするなど、存在感を存分にアピールしました。
一方、ナ・リーグではシカゴ・カブスのクリス・ブライアント(23歳)がシーズン序盤から主軸を務め、球団新人記録の26本塁打をマーク。また、6月16日にデビューしたチームメイトのカイル・シュワーバー(22歳)もプレーオフで5本のホームランを放ち、カブスの躍進に大きく貢献したのが印象的でした。
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著者プロフィール
福島良一 (ふくしま・よしかず)
1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima)