投手・イチローの評価は?メジャーリーグ「今年の10大ニュース」 (5ページ目)
【第6位】 ブライス・ハーパー、ついに覚醒
レギュラーシーズン最終戦で惜しくも首位打者は逃したものの、ワシントン・ナショナルズのブライス・ハーパーの活躍は、2015年の出来事として特筆すべきことだと思います。打率.330をマークし、ホームランは42本。メジャー史上7人目となる「22歳以下での40本塁打」を達成し、初の本塁打王に輝きました。
さらにハーパーは、両リーグを通じてトップの出塁率.460・長打率.659をマークし、OPS(出塁率+長打率)1.109という驚異的な数字を残しています。アメリカの野球専門誌『ベースボール・アメリカ』は、今年度のプレーヤー・オブ・ザ・イヤー(MLB最優秀選手)にハーパーを選出しました。2010年のドラフト1巡目全体1位でプロ入りし、2012年に新人王を獲得。将来のメジャーを背負う若手として嘱望されていましたが、今年ついに覚醒したと思います。
著者プロフィール
福島良一 (ふくしま・よしかず)
1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima)
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