後半戦スタート。日本人メジャーリーガーたちが優勝争いに参戦 (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by AFLO

 対するナ・リーグでは、中地区のシカゴ・カブスに注目しています。今年は2008年以来となるプレーオフ進出が現実味を増してきました。オールスター終了時でカブスは、首位のセントルイス・カージナルスから8ゲーム差、2位のピッツバーグ・パイレーツに2.5ゲーム差の中地区3位。ただ、47勝40敗と勝ち越しており、ワイルドカード争いでは2位につけています。前半戦で47勝は、過去7年間でもっとも多い勝ち星です。

 今シーズンのカブスの特徴は、1点差ゲームが非常に多い点でしょう。前半戦はメジャー最多の35試合も1点差ゲームを演じ、そのうち19勝(16敗)を挙げています。1点差ゲームの勝率.542はメジャー1位タイ。大味な試合の多かった以前のカブスとは、大きな違いです。

 シーズン前半戦のカブス躍進は、ジョー・マドン新監督の存在なしに語れません。レイズ監督時代に高く評価された手腕が、カブスでも大きく生かされています。後半戦もこの勢いは続くのではないでしょうか。ぜひとも、和田毅投手もカブスの一員として、7年ぶりのプレーオフ進出に貢献してほしいです。

 そしてもうひとつ、ナ・リーグで気になるのは西地区のライバル争いでしょう。ロサンゼルス・ドジャースとサンフランシスコ・ジャイアンツの地区優勝争いは、さらに激化しそうです。現在、1位ドジャースと2位ジャイアンツは3.5ゲーム差。一進一退の攻防が続いています。

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