2014.11.09

日米野球で来日したメジャーの名選手たち

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Getty Images

 11月10日から侍ジャパンの強化目的として8年ぶりの復活となった日米野球が開幕する。近年は日本でメジャーリーグの公式戦が開催されるなど、メジャーリーガーのより真剣なプレイを間近に見られる機会が増えたが、日米野球は単純に彼らのパワーやスピードを堪能できる素晴らしいイベントなのである。

通算4度、日米野球に出場しているバリー・ボンズ

 今年は日本にプロ野球が誕生して80年を迎えたが、日米野球の歴史はそれよりも古く、アメリカのリーチ・オール・アメリカンが来日したのは1908年(明治41年)。この時は早稲田大学や慶応大学と対戦したが、日本チームは11戦全敗。ちなみに、明治・大正時代は3度、日米野球が開催されたが、日本チームの1勝52敗という記録が残っている。

 そして1934年の日米野球は日本にプロ野球が誕生するきっかけとなった。ヤンキースのベーブ・ルースやルー・ゲーリックらがアメリカチームの一員として来日し、全日本軍相手に16戦で47本のホームランを放つなど全勝。実力の違いを見せつけた。しかし、静岡県草薙県営球場で行なわれた試合では、沢村栄治が9回を投げ、1失点、9奪三振の快投を見せた。この時の全日本軍が大日本野球倶楽部となり、のちの読売巨人軍となった。

 その後も日米野球には、数多くのスーパースターが来日。1951年にはジョー・ディマジオ(ヤンキース)。55年にはミッキー・マントル(ヤンキース)。56年にはブルックリン・ドジャース(現・ロサンゼルス・ドジャース)がワールドチャンピオンとして来日。14勝1敗4分と日本を圧倒した。黒人初のメジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソンやロイ・キャンパネラのプレイは、多くの野球ファンを魅了したことだろう。

 そして1974年にはニューヨーク・メッツと、世界のホームランキングだったハンク・アーロン(ブレーブス)が特別来日。アーロンと王貞治(巨人)のホームラン競争に日本中が熱狂した。