このままでは終わらない。田中将大にリベンジ誓うメジャー打者の恐怖 (3ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • photo by Getty Images

 ア・リーグ東地区には本塁打王1回、打点王2回のデービット・オルティスや2008年のア・リーグMVP選手、ダスティン・ペドロイヤ(ともにレッドソックス)がおり、さらには2年連続本塁打王を獲得したホセ・バティスタ(ブルージェイズ)、昨年53本塁打、138打点で二冠王を獲得したクリス・デービス(オリオールズ)など強打者が揃う。また、田口氏は「レイズ打線が田中を苦しめるかもしれない」と指摘する。

「レイズというチームはマドン監督のもと、いろんな攻撃を仕掛けてくるチームです。決して飛び抜けた選手がいるわけではありませんが、1番から9番まで足を絡めた攻撃を仕掛けてきますし、長打力もある。それにレギュラーと控えの差がなく、いい状態の選手をうまく起用しています。ある選手が疲れていたとしても、すぐに代わりがいるからチーム力が落ちない。常に選手がリフレッシュな状態で試合に出ているから、夏場でもどんどん走ってきます。今シーズンどれだけ対戦するかわかりませんが、田中にとっては厄介なチームだと思いますよ」

 総額1億5500万ドル(約161億円)という破格の契約でメジャー入りを果たした田中だが、ここまではその期待に十分に応えていると言ってもいいだろう。しかし、田中が戦っている舞台は世界最高峰の選手たちが集うメジャーである。彼らがこのまま黙って田中に抑え込まれるとは思えない。はたしてメジャーの打者が意地を見せるのか、それとも田中の適応力が勝るのか。本当の勝負は、これから始まるのだ。

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