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ムネリンも参戦?今年のプレイオフは「日本人祭り」の予感!

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu photo by AFLO

 2014年シーズンが開幕して早くも約1ヵ月経ちましたが、連日、日本人選手の活躍がメディアに取り上げられています。こんなにも多くの日本人メジャーリーガーがグラウンドで凌ぎを削っているのは、過去を振り返っても初めてのことではないでしょうか。しかも、多くの日本人がチームの主力選手として、地区優勝争いに欠かせない存在となっているのです。もしかすると今シーズンは、かつてない数の日本人プレイヤーがプレイオフの舞台を踏むかもしれません。まだ気の早い話ではありますが、今回は彼ら日本人メジャーリーガーのプレイオフ進出の可能性について探ってみたいと思います。

ブルージェイズのムードメーカーとして期待されている川崎宗則ブルージェイズのムードメーカーとして期待されている川崎宗則 まず最初に触れるべきは、最も多くの日本人選手が在籍しているア・リーグ東地区でしょう。この地区には、ニューヨーク・ヤンキースに3名(イチロー、黒田博樹、田中将大)、ボストン・レッドソックスに2名(上原浩治、田澤純一)、トロント・ブルージェイズに1名(川崎宗則)と、計6名の日本人がプレイしています。

 シーズン開幕前、東地区の優勝予想で評価の高かったチームは、タンパベイ・レイズでした。近年、毎年90勝以上を挙げている安定感が高評価の要因です。しかし開幕早々、レイズは昨年14勝のマット・ムーアがトミー・ジョン手術でシーズン絶望となるなど、先発投手5人のうち3人が戦線離脱。戦力が大幅にダウンしたことで、5月4日現在、15勝17敗で地区4位に沈んでいます。その隙を突いてア・リーグ東地区の首位を奪還したのが、イチロー選手、黒田投手、田中投手を擁する名門ヤンキースです。

 ヤンキースも開幕からケガ人が続出し、先発のイバン・ノバ、新クローザーのデビッド・ロバートソン、そして打線ではマーク・テシェイラを欠いた苦しいスタートを強いられていました。しかし現在、16勝14敗で貯金2。予想以上の好スタートを切っています。その最大の立役者は、間違いなく田中投手でしょう。開幕6試合の先発で4勝0敗・防御率2.53。まさにエース級の働きです。このまま順調にいけば、ヤンキースに在籍する日本人3名がプレイオフの舞台に立つのも難しくないと思います。

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