2014.03.01

賛否両論。外国人記者たちが見た「田中将大の可能性」

  • 笹田幸嗣●文 text by Sasada Koji
  • photo by Getty Images

 7年総額1億5500万ドル(約161億円)。メジャーの先発投手史上5番目の高額契約を交わしたヤンキース田中将大のオープン戦登板が始まろうとしている。

日本時間の3月2日、フィリーズとのオープン戦で登板することになった田中将大。

 2月15日(現地時間)から始まったキャンプでは5度のブルペン投球に加え2度の打撃投手を務め、トータルの投球数は220球。日本にいた時に比べると信じられないほどの少なさだが、ヤンキースではエースのC.C.サバシアも2番手の黒田博樹もほぼ同数の投球でオープン戦初登板を迎えている。

 田中はオープン戦を前に「自分の投球スタイルで投げて抑えるのが一番。まずは自分のそういうしっかりしたものを出すことを第一に考えて投げたい」と、日本で培った己の力を出し切ることをテーマにあげたが、オープン戦初登板を前に辛辣なことでは定評のあるニューヨークのメディアが田中将大を現状でどのように見ているのだろうか。

 ニューヨーク・タイムスのデービッド・ウオルドスタイン記者は、「田中は確実にチームの期待に答えてくれるだろう」と早くも合格点を与えるひとりだ。

「ブルペンも打撃投手の登板もとても印象的だった。とにかくタナカはコントロールがいい。ヤンキースのスカウトも制球力の良さを高く評価していたが、まさにその通りだった。それは受けた捕手や打席に入った野手も同様に驚いていたよ。私は日本人投手にとって重要なことは制球力だと思っている。日本人投手として最も安定した成績を残している黒田にしてもレッドソックスのクローザーである上原(浩治)にしてもそうだ。その点で見れば、タナカはすでに素晴らしい制球力があることを示してくれている。活躍を疑う余地がない」

 ウオルドスタイン記者は今シーズンの田中の成績を15勝7敗、防御率3.40と予想した。