2013.05.12

オリオールズに20歳の新星出現。A・ロッドの再来か?

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by Getty Images

バッティング・守備ともに関係者から絶賛されているボルチモア・オリオールズのマニー・マチャド【ニューカマー2013・打者編】

 今シーズンは多くの日本人選手がレギュラーで活躍しているので、いろんなチームを見る機会が増えているのではないでしょうか。日本人に馴染み深いチームや、それらと対戦する相手チームを見ていると、昨シーズンは見かけなかった若手がプレイしていることも多々あります。毎年数人ほどの若手がレギュラーの座を掴みますが、その中には打撃十傑に食い込んでくるようなすごいバッターも……。そこで今回は、開幕1ヵ月にしてチームを牽引しているニューカマー打者にスポットを当てたいと思います。

 まず、青木宣親選手がレギュラーとしてプレイし、日本で見る機会の多いミルウォーキー・ブルワーズのニューカマーを紹介しましょう。今シーズン、メジャー2年目となる青木宣親選手は、1番バッターとして目覚しい活躍を見せています。しかし、青木選手以上の活躍を見せる若手が出てきました。それは、23歳のジーン・セグラというショートストップです。

 ドミニカ共和国のセグラは、2007年にロサンゼルス・エンゼルスと契約し、マイナーリーグの1番下のクラスからキャリアをスタートさせました。プロ入り当初は手足の骨折などで伸び悩みましたが、2011年、広角打法を身に付けてから頭角を現すようになったのです。ただ、エンゼルスのショートにはエリック・アイバーという名手がいるので、セグラは「将来の正二塁手」として期待され、2012年にようやくメジャーデビューを果たしました。

 しかし、ここで転機が訪れます。デビューした直後、エンゼルスはザック・グレインキー(現ロサンゼルス・ドジャース)を獲得するために、セグラとマイナー選手2名を交換トレードで放出したのです。というのも、当時のブルワーズはショートの人材不足で、選手を固定できていませんでした。そして、このトレードはセグラにとって正解でした。8月6日に再びメジャーに昇格すると、シーズン終盤には22試合で打率.329と好成績を残し、いい形で新シーズンを迎えることとなったのです。