2012.06.27

【MLB】「ピンストライプの誇りを胸に」。
ヤンキースを陰で支える3人のベテラン

  • 笹田幸嗣●文 text by Sasada Koji
  • photo by REUTERS/AFLO

マリナーズ時代の2001年には18勝を挙げたこともあるフレディ・ガルシア いつのまにかヤンキースがア・リーグ東地区の首位を走っている。ベンチ入りしている25人の顔ぶれは数年前ほどの豪華さはない。しかし、主力、若手、ベテランのバランスが良くなり、なかでも目を引くのが、過去に他チームの主力として活躍していた実績十分のベテランプレイヤーの存在だ。すでにピークは過ぎているが、ジョー・ジラルディ監督の起用も絶妙で、今はヤンキースの大きな戦力となっている。

 35歳のフレディ・ガルシアは、マリナーズ、ホワイトソックスのエースとして活躍し、2005年にはホワイトソックスのワールドシリーズ制覇に大きく貢献した(メジャー通算145勝95敗/1999-2011年)。往年の球威はないか、先発、リリーフとチーム事情によってどこでもこなす。本来、「何でも屋」は経験豊富なベテランが一番の適役だが、実績あるベテラン選手ほどプライドが高く、こうした役回りを嫌がるケースがも多い。しかし、ガルシアは黙々と目の前の仕事をこなしている。

 野手では35歳のアンドリュー・ジョーンズと34歳のエリック・チャベスがいる。ふたりの主な仕事は、主力選手を休ませる際の代替プレイヤー。

 かつてジョーンズは、ブレーブスの主砲としてチームの9年連続地区優勝にも貢献し、2005年には51本塁打、128打点で二冠王に輝いた(メジャー通算.256、420本塁打、1255打点、ゴールドグラブ賞10回/1996-2011年)。チャベスもマネーボール全盛期の強かった時代のアスレチックスの主軸としてチームを牽引する存在だった(メジャー通算.267、232本塁打、813打点、ゴールドグラブ賞6回/1998-2011年)。

 だが、ふたりとも07年から成績が急降下。高年俸かつ故障持ちのベテランとして、不良債権化してしまい、チャベスにいたってはアスレチックスとの契約が満了した2010年には引退を表明していたほどだった。