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【大学野球】捕手で身長167センチはハンデか武器か 明治大・福原聖矢が挑むドラフト戦線「あきらめる時は、野球をやめる時」 (2ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Takahiro Kikuchi

 物理的に小さな体が生きることもある。昨春のリーグ戦では、低めの球を要求する際、地面に張りつくように極端に低い体勢で構える福原の姿があった。大柄な捕手では、とてもできない芸当だろう。福原は「低く構えてほしいピッチャーに対しては、そうしていました」と語る。

「大川慈英さん(日本ハム)は真っすぐが高めに噴き上がるところがあったんですけど、『もっと低く、もっと低く』と構えてあげると、すごくいい回転のかかったボールが低めにくるんです。こちらの意図が伝わればいいなと思って、低く構えるようにしていました。逆に毛利海大さん(ロッテ)の時は、もっとアバウトに構えていましたね」

 低身長を生かした技術、きめ細やかな配慮。それが福原の武器になっている。

【ドラフト戦線にひしめく強力なライバルたち】

 プロ球界を見渡すと、大柄ではなくても中心捕手を務めるケースが目立っている。古賀悠斗(西武/174センチ)、海野隆司(ソフトバンク/174センチ)、田宮裕涼(日本ハム/175センチ)、坂本誠志郎(阪神/176センチ)、岸田行倫(巨人/176センチ)など。意外にも、NPBには身長180センチ未満で正捕手を務める選手が少なくない。

 ただし、福原がドラフト戦線を突破するには、大きな障壁がある。今年は大学生捕手に有望株がひしめいているのだ。

 6月20日から3日間にわたって実施された大学日本代表候補選考合宿では、5人の捕手が招集された。福原以外の名前を挙げると、渡部海(青山学院大)、前嶋藍(亜細亜大)、西野啓也(立命館大)、井上和輝(法政大)。2年生の井上以外は4年生であり、福原を含めて4人ともドラフト候補に挙がっている。

 大学日本代表の鈴木英之監督(関西国際大)は、捕手4人を代表に選ぶことを明言していた。つまり、5人の候補のなかから1人が落選することを意味した。

 ドラフト上位候補であり、昨年から代表の正捕手だった渡部。同じく昨年の代表経験者であり、強肩強打の前嶋。持ち前の守備力に加えて打撃力が飛躍的に向上した西野。そして村上宗隆(ホワイトソックス)を彷彿とさせる圧倒的な打撃力で、再来年のドラフトの目玉になりうる井上。ハイレベルな代表争いが展開された。

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