【高校野球】春に151キロでドラフト戦線へ急浮上した怪腕が涙の敗退 龍谷大平安・川島謙心が乗り越えるべき壁とは (3ページ目)
現時点の姿だけで論じるのは無意味と思えるくらい、川島という投手には夢が詰まっている。今夏のパフォーマンスが、川島の評価を落とすとは考えられない。
もし、川島がプロで勝負するとしたら、何が必要か。最後に川口監督にどうしても聞いてみたかった。川口監督は現役時代にオリックスでプレーした、元プロ野球選手。1997年ドラフト会議の目玉と目されたが、7年間のプロ生活では未勝利に終わっている。川口監督は前途ある教え子に対して、こんな思いを口にした。
「何かひとつ、『すがれるもの』が必要です。投げ方ひとつとってもそう。自分のなかで、『こうすれば大丈夫』という軸になるものがあれば、自信になります。川島の場合は、フォームのなかですがれるものが必要だと思います。春先はうまいことできていたのが、その後に少し見失ってしまった。まだまだ未完成だと感じます。彼はプロに行きたいと言っていますので、これからしっかりやっていかないといけないですね」
未完の大器・川島謙心。いつか「この夏があったから強くなれた」と振り返る日が来るに違いない。
著者プロフィール
菊地高弘 (きくち・たかひろ)
1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。
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