【高校野球】大谷翔平も学んだ目標設定を高校球児へ 大手予備校発の四谷学院が挑む"文武両道"の新しい形 (4ページ目)
内田コーチは帝京大の敏腕トレーナーとして名が知られ、青柳晃洋(ヤクルト)らを指導。青柳との縁から村上頌樹(阪神)のパーソナルトレーナーとして、飛躍に一役買っている。内田コーチは、選手たちを眺めながらこんな実感を語った。
「まだまだトレーニングの時間を割けていませんし、やっていることは基礎も基礎の段階。みんなこれから楽しみですよ」
今夏の茨城大会は内田コーチをベンチに入れるために、登録上は「内田監督/本村部長」の体制で臨んでいる。もし今後、甲子園に出場したら、どうするのか。そう尋ねると、本村監督は「そこはまだ、まったく考えていません」と苦笑した。
初戦を勝利した四谷学院は7月10日に霞ヶ浦との2回戦を戦う。県内有数の強豪だけに厳しい戦いが予想されるが、1年生軍団にとっては貴重な経験になるだろう。
全国のさまざまな地域で、それぞれの事情を抱え、いろんな手法を持った高校が甲子園を目指している。その幅が広くなればなるほど、高校野球は面白くなる。
いずれ四谷学院が甲子園を視界にとらえる日はくるだろう。今夏に茨城で響き渡った産声は、活力に満ちていた。
著者プロフィール
菊地高弘 (きくち・たかひろ)
1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。
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