幻に終わった「5季連続甲子園出場」と「松井秀喜超え」 内山壮真が語った失われた夏 (5ページ目)
たしかにいまの内山は、高校時代のように極端に早く左足を上げるわけではない。大谷翔平が渡米直後、それまで上げていた右足をすり足に変えたように、予備動作をできるだけ小さくすることで、プロのスピードに対応しているということか。
ヤクルトでは入団1年目から一軍出場を果たし、ペナントレースでは無安打だったもののフレッシュオールスターでMVPを獲得。二軍ではチーム2位の8本塁打を記録した。
2年目は捕手として74試合に出場。オリックスとの日本シリーズでは、代打で3ランを叩き込んでいる。3年目からは出場機会を増やすために外野に取り組み、94試合出場で6本塁打27打点、打率.229はいずれもキャリアハイ。
2024年は腰痛の影響もありふるわなかったが、今季は現時点(8月3日現在)で6本塁打、27打点、打率.274。このペースでいけば、キャリアハイの大幅更新と、初めての規定打席到達も見えている。
高校3年時がコロナ禍にあたる「失われた甲子園」世代。ほかにも高橋宏斗(中日)、山下舜平大(オリックス)、大卒ルーキーとしては宗山塁(楽天)、西川史礁(ロッテ)ら、錚々たるメンバーがいる。かえすがえすも、彼らの甲子園を見たかったなぁ......。
8月5日からは、夏の甲子園が開幕する。
フォトギャラリーを見る
5 / 5