今秋ドラフトで注目のBCリーガー3人 リーグ屈指のスピードスターやスラッガー、成長著しい21歳左腕も (5ページ目)
登録は内野手だが、チーム事情で外野を守る。大学時代から慣れたポジションであり、ファインプレーで何度もチームを救った守備にはセンスが感じられる。
巨人の門脇誠は大学の2年先輩にあたり、オフに一緒に練習することもあるという。譲り受けた内野手用グラブは今のところ出番がないが、守備の名手である先輩に学んだことは、外野守備にも生きている。
一番の魅力は、パンチ力のあるバッティングだ。広角に強い打球が飛び、逆方向へ伸びる本塁打も打てる。打率は.265 ながら、本塁打は7本とリーグ4位タイだ。
「配球とか読みとかを考えてしまうと打てなくなってしまうので、打席ではその球に集中します。相手投手については動画も見ますし、研究はたくさんしますよ」
BC埼玉の監督は、今季から清田育宏(元ロッテ)が務めている。攻守に秀でた選手だった清田監督からは、タイミングの取り方など学ぶことが多い。さらに元楽天の枡田慎太郎コーチも熱い指導を行ない、しばしば"鬼ノック"を受ける姿が見られる。
「大学では『勝って当たり前』というなかで、リーグ戦から続けて上のステージで勝っていくという練習をしていた。僕は練習が厳しい環境のほうがいいですね。夏に向けてはもうひと回り、ふた回り体を大きくしてやろうかと。あと、スピードも見せていきたいです」
そう話す大城は、真夏に向けて体調も万全。今後さらに状態を上げていければ面白い存在になる。
休日の気分転換を聞かれると首を傾げるほど、今は野球漬けの日々だ。リーグ戦と並行して西武、ソフトバンク、巨人といったNPBのファームとの試合もこなして結果を残してきた。大学時代よりもはっきりとNPB入りが見えてきて、「この1年」にかける気持ちは強まっている。
以上の3人以外の選手も含め、ドラフト候補たちの真価が問われるのはこれからだ。7月から9月にかけて結果を残せるか、どう成長を示せるかがドラフトに直結する。
今はまだ、多くの選手に可能性がある。楽しみに後半戦を見ていきたい。
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