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今秋ドラフトで注目のBCリーガー3人 リーグ屈指のスピードスターやスラッガー、成長著しい21歳左腕も (3ページ目)

  • 井上尚子●文・撮影 text & photo by Inoue Hisako

【リーグNo.1左腕を目指す茨城の21歳】

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●金韓根(キム・ハングン)

2004年4月7日生まれ、東京都出身

(投手、178cm/87kg、左投左打、東海大中退→BC茨城アストロプラネッツ)

 6月26日のBC選抜戦では、西武のファームを相手に1イニング無失点、三振ひとつ。わずか7球で片づけた。

 父は中国人、母は韓国人だが、日本生まれの日本育ち。「アイデンティティは日本人と同じ」というユニークなプロフィールの左腕。NPBを見て育ち、NPBを目指す21歳だ。そこまで上背はないが、がっしりした体つきで、ストレートには球速以上の球威を感じる。得意な球種はスライダーとチェンジアップだ。

 東海大を中退したあと、BC茨城へ。大学とは違い「独立リーグはNPBへ行くための場所。大学なら4年間あるけれど、独立は1年ごとが勝負です」と、一戦一戦が勝負という重みを肌で感じている。

 BC茨城はフィジカル面の強化に重きを置くチームだ。食生活、体組成管理、トレーニングと多方面から強化を行ない、シーズン中も徹底してトレーニングを実施する。

「オフから体作りをしてきて、増やした筋肉をちゃんと速い動きに生かして、球速やパフォーマンスにつなげていく取り組みをしています。ピッチングがまったく変わってきたことを実感しています。軽く投げた球の勢いも変わって、ちゃんと力が伝わっていると感じますし、球速も伸びてきました」

 最速145キロだったストレートは今季148キロを計測。成績は9試合(先発6)に登板して2勝0敗、防御率2.70だ。

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