夏の甲子園で見つけた逸材! 宮崎商の遊撃手・中村奈一輝の遠投に浅尾拓也の姿がダブって見えた (3ページ目)
中村の将来の投手像にピッタリ重なるのが、中日黄金期のリリーバーとして活躍した浅尾拓也だ。アベレージ150キロ前後の快速球に、タテのスライダーと高速フォークを武器に、細い体で6年間、毎試合のように終盤のマウンドを支配した"快腕"だ。
すでに中村は、最速146キロをマークしているという。チームメイトが太鼓判を押す変化球の使い手でもあって、遊撃手としても一級品なのであれば、俊敏なフィールディングで相手のチャンスを封じてきた浅尾の再来ではないか。そんな姿が浮かんできて仕方がない。
著者プロフィール
安倍昌彦 (あべ・まさひこ)
1955年、宮城県生まれ。早稲田大学高等学院野球部から、早稲田大学でも野球部に所属。雑誌『野球小僧』で「流しのブルペンキャッチャー」としてドラフト候補投手のボールを受ける活動を始める。著書に『スカウト』(日刊スポーツ出版社)『流しのブルペンキャッチャーの旅』(白夜書房)『若者が育つということ 監督と大学野球』(日刊スポーツ出版社)など。
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