井口資仁が夏の甲子園を沸かせた佐々木麟太郎ら11人の好打者を診断 太鼓判を押した伏兵は? (8ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

強打好守の東海大熊本星翔の遊撃手・百崎蒼生強打好守の東海大熊本星翔の遊撃手・百崎蒼生この記事に関連する写真を見る百崎蒼生(東海大熊本星翔/遊撃手/178センチ・74キロ/右投右打)

トップの形がよく、広角に強い打球を打てる右打者です。今大会は足をケガしていたそうですが、本来は足も速く、守備もうまい将来が楽しみな好素材です。ひとつ気になるのは、ボール球の見逃し方。私は打者を見る時、「見逃し方」を重視しています。ボール球だと判断してバットを止める際、その場でピタッとグリップが動かないのがいい打者。グリップが前に出てしまう打者は「時間がかかりそう」と感じてしまいます。百崎くんの場合もグリップがボールに近づいていってしまうので、力強いスイングを阻害している感があります。「空振りをしたくない」という思いが強すぎるのかもしれませんね。トップでボールと距離をとったままスイングできれば、右方向にも長打が出そうです。ぜひ「見逃し方」に取り組んでもらいたいですね。

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