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夏の甲子園ベストナインを記者が選出 快速右腕、美白王子、北のスーパーサブら多士済々 (4ページ目)

  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

初戦のいなべ総合戦で完封勝ちを収めた沖縄尚学のエース・東恩納蒼初戦のいなべ総合戦で完封勝ちを収めた沖縄尚学のエース・東恩納蒼この記事に関連する写真を見る菊地高弘氏(ライター)

投手/東恩納蒼(沖縄尚学)
捕手/尾形樹人(仙台育英)
一塁手/今岡歩夢(神村学園)
二塁手/千葉柚樹(花巻東)
三塁手/森田大翔(履正社)
遊撃手/横山聖哉(上田西)
外野手/丸田湊斗(慶應義塾)
外野手/砂子田陽士(八戸学院光星)
外野手/森口圭太(徳島商)

「ここまで成長したとは」「こんな選手がいたのか」......そんな感動を覚えた選手を中心に選出させてもらった。

 全体的に「投低打高」の大会だったが、投手で大きく印象が変わったのが東恩納蒼(沖縄尚学)。春のセンバツ時よりも明らかにストレートの球威が増しており、脱皮した姿を見せてくれた。聞けばセンバツ後に右肩甲骨の痛みから1カ月ほどノースローで過ごし、その間にトレーニングを積んで進化につなげた。大学での4年間でさらにスケールアップし、プロを目指してほしい存在。

 チームとして驚いたのは、初戦から3試合連続2ケタ得点と暴れ回った神村学園。とくに1番打者の今岡歩夢には強いショックを覚えた。左打席から鋭く、腰の入ったスイングでインパクトの破壊力は抜群。今夏までまったく知らない選手だっただけに、あらためて「高校野球界は底が知れない」と痛感させられた。

 エース右腕・森煌誠がブレイクした徳島商だが、3番・ライトの森口圭太も強烈な存在感を放った。試合の流れを引き戻すライトからのレーザービームに、左打席でのシャープな打撃。高校卒業後も追い続けたい好素材だ。

 来春から低反発バットが導入される高校野球界。それでも、「関係ない」とばかりに豪快な打球を飛ばす逸材に出会えることを願っている。

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