夏の甲子園ベストナインを記者が選出 快速右腕、美白王子、北のスーパーサブら多士済々 (3ページ目)
仙台育英との決勝戦で先頭打者本塁打を放った慶應の丸田湊斗この記事に関連する写真を見る元永知宏氏(ライター)
投手/東恩納蒼(沖縄尚学)
捕手/尾形樹人(仙台育英)
一塁手/熊谷陽輝(北海)
二塁手/松下水音(広陵)
三塁手/湯浅桜翼(仙台育英)
遊撃手/後藤陽人(土浦日大)
外野手/橋本航河(仙台育英)
外野手/丸田湊斗(慶應義塾)
外野手/正林輝大(神村学園)
右サイドのエース・下村健太郎とセンターの須賀弘都が4度ずつマウンドに上がった英明(対智弁学園)、背番号1の岡田慧斗、背番号3の熊谷陽輝、背番号7の長内陽大が2度ずつ登板した北海(対浜松開誠館)など、積極的な継投策が目立った今大会。全国レベルの投手を3人、4人揃えないと勝ち上がれない猛暑の戦いだった。
そんななかで、投手は東恩納蒼を選んだ。初戦のいなべ総合戦で完封勝ち、続く創成館戦では1失点完投。準々決勝での慶應義塾の6回に6失点して敗れたが、そのイニング以外はほぼ完璧なピッチングだった。
高校通算140本塁打の佐々木麟太郎(花巻東)を完璧に封じた新岡歩輝(クラーク国際)、チェンジアップを駆使して2勝を挙げた安田虎汰郎(日大三)も印象深い。
捕手は文句なしで尾形樹人。異なるタイプの投手を巧みリード。甲子園6試合で打率.522、2本塁打、7打点は見事と言うしかない。
佐々木、真鍋慧(広陵)、佐倉侠史朗(九州国際大付)の3人の大砲が話題を集めた一塁手。神村学園のキャプテン・今岡歩夢、好打の延末藍太(慶應義塾)、2本塁打の松田陽斗(土浦日大)も目立ったが、投手としても奮闘した熊谷を選んだ。
セカンドは随所で「これぞ名脇役」という働きをした広陵の松下水音、サードは仙台育英の3番打者・湯浅桜翼、ショートは土浦日大をベスト4まで導いた後藤陽人。
外野手には、安打製造機の橋本航河、慶應義塾の切り込み隊長の丸田湊斗、2年生ながら強打の神村学園の4番を任された正林輝大という3人の左打者を選んだ。
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