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まさかのポジション変更14回。海老名高校が「奇策」を選択した理由。対戦校の監督は「今回のようなケースは仕方ない」 (3ページ目)

  • 大友良行●文・写真 text & photo Ohtomo Yoshiyuki

 この日、主審を務めた審判歴10年の佐藤秀幸氏の感想はこうだ。

「長い間、審判をやらせてもらっていますが、こんなに目まぐるしく選手交代するのは初めての経験です。ゲーム中、選手交代用にメモ用紙を持っているのですが、何度も書き加えるので用紙が足りなくなりました。もちろん、ルール的にはなんの問題もありませんし、それぞれのチーム事情があるので仕方ないですよね。選手たちも全員でキビキビ動いて対応していたので、『ケガしないように頑張れ!』と思わず声をかけてしまいました」

 試合はシード校の横浜創学館が7対0で海老名を下した。1試合14回のポジション変更が、はたして功を奏したのかどうかはわからない。しかし、勝つための最善の策として考えて、最後までやり遂げたところに海老名高校の信念と覚悟を見たような気がした。

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