山本昌がドラフト上位候補の投手13人を最終チェック。「こんな選手いたのか」と驚いたのは? (3ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki,Kikuchi Takahiro

「和製ランディ・ジョンソン」の異名をとる八王子の羽田慎之介「和製ランディ・ジョンソン」の異名をとる八王子の羽田慎之介この記事に関連する写真を見る羽田慎之介(八王子高/191センチ・85キロ/左投左打)

 今夏は左ヒジの状態が万全ではなく登板を回避したそうですが、これだけスケールの大きな左投手となると時間がかかるのは仕方ないと思います。上背があって、腕の振りが強く、やや横に近い角度から腕が出てくる。左バッターはとくに打ちづらそうです。ボールのシュート回転が少ない点もプラス材料でしょう。少し気になるのは、腕を振る際に顔を上下に振るクセがあること。この動作が入ることで、わずかなブレを生んでいます。岡島秀樹くん(元レッドソックスほか)のように首を振っても大成する投手もいますので、本人の投げやすい形を追求してもらいたいですね。いずれにしても粗削りな素材なので、時間をかけて力をつけていってもらいたいです。

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