あの横浜高校に華麗なる援軍。チアリーディング部が誕生、野球部と甲子園を目指す (3ページ目)
もうひとりのリーダー・林日夏里さん(2年)は、6歳から15歳まで横浜市のサークルで基本的なチアの動きを習った経験はあったが、本格的にやるのは高校に入ってから。入部当初は不安があったという。
「上手な子に追いつけるように、家でも体幹を鍛えたり、柔軟などの自主練習をしています。私たちは1期生になるし、チームの基盤をつくらなければいけないと思っています。まだ全国大会に出ることは考えていませんが、とにかく野球部のために応援したいと思っています。
じつは私、野球についてはまったく関心がなかったんです。松坂(大輔)投手のことも......。受験前に学校のことを調べていたら、野球部が強いのでビックリしました。これまでに5回も全国制覇をしていたんですね。夢は大舞台である甲子園で応援することです」
応援される野球部員たちは、チアリーディング部が創部されたことをどう思っているのだろうか。主将の安達大和(3年)はこう語る。
「男だけでも心強いのに、女性の声援が加わるとさらに気持ちが高ぶって、いいプレーにつながると思います。それが試合の大事な場面でできれば、勝利にも結びつくはずです。とにかく応援してもらうのを楽しみにしています。なんとか神奈川を勝って、甲子園で応援してもらいたいです」
周囲の期待を背に誕生した横浜高校チアリーディング部。彼女たちが真夏の空の下で精いっぱい応援する日が来ることを願いたい。
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