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あの横浜高校に華麗なる援軍。チアリーディング部が誕生、野球部と甲子園を目指す (2ページ目)

  • 大友良行●文・写真 text & photo by Ohtomo Yoshiyuki

昨年、男女共学になったことを機に創設された横浜高校チアリーディング部昨年、男女共学になったことを機に創設された横浜高校チアリーディング部 その後は日本のみならず、世界大会でも活躍した小林だが、野球部、そして甲子園への思いは強い。その気持ちは今も変わらない。

「野球部を応援したいと入ってきた生徒が多いですが、コロナでそれができなくなってしまって、退部してしまう子が何人かいました。今は夏に応援できればと信じて、練習しています。体育館はほかの部でいっぱいなので、エントランスや補習教室を使っています。

 この1年で少しずつ踊れるようになったので、チアの大会にも出たいという子が増えてきました。学校のイベント活動などで経験を積みながら、野球部の応援とチアの全国大会を目標にしています。とにかく1日でも早く、応援の成果を披露させてあげたい」

 チームリーダーの伊藤璃乃さん(2年)は、横浜高校のチア部に入った理由を次のように語る。

「英語と野球が好きだったので、直感で横高に決めました。家から学校まで片道2時間かかりますが、それでも通いたい学校です。私は英語に特化したGS(グローバルセレクト)コースで、外国人教師の授業が楽しい。部活は、チアか応援指導部か迷いましたが、オリエンテーションでチアの先生が『学校や地域の人たちから愛される部をつくりたい』という話を聞き、素敵だと思ってチアに決めました」

 彼女は中学まではジャスダンスをやっていたが、チアの経験は初めてだ。

「初めの頃は、アームモーションというポンポンを持って腕を動かすのに苦労しました。今はどんどんできるようになり、一体感も出てきて充実しています。今は横浜スタジアムで応援できることを信じて練習しています」

 地元・横浜出身の寺嶋心渚さん(2年)は、チア部ができるという話を聞きつけ、横浜高校への進学を決めた。寺嶋さんは中学時代、テニス部に所属しながら、クラブチームでチア経験がある。それゆえ、圧倒的に初心者が多い部の練習方法について物足りなさを感じたこともあったというが、1期生であることに誇りとやりがいを感じている。

「初めてチアをする子の頑張っている姿を見て、『自分も頑張らなくては』と刺激を受けています。目標はチアの全国大会に出場すること。でも、野球部の応援も経験してみたいです」

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