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菊池、大谷、佐々木と続く好投手の系譜。
今年も岩手に要注目の怪腕が2人いる (3ページ目)

  • 佐々木亨●文 text by Sasaki Toru
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

 昨年秋の東北大会は大会直前に足首を痛めてメンバー外となったが、その悔しさを糧に冬場はトレーニングに励み、体はひと回り大きくなった。神奈川の強豪校・横浜隼人高の水谷哲也監督を父に持つ左の長距離砲は、岩手の地で確実に成長した。

 同じく花巻東の清川大雅は、広角に打ち分けるバットコントロールが秀逸な右の好打者。投げても140キロを超すなど、投打で非凡なセンスを感じる好選手だ。

 例年、強打をウリにする盛岡大付の注目株は、捕手で4番の塚本悠樹と今年に入って急成長した板橋健太郎だ。

 塚本は昨年秋の東北大会準決勝で仙台育英の好投手・向坂優太郎からホームランを放った右の強打者。板橋は181センチ、85キロと恵まれた体格を誇り、50メートルを6秒台前半の脚力もあり、今年はリードオフマンとしてチームをけん引する。

 このほかに野手では、昨年夏に練習試合で"佐々木朗希からホームランを打った男"として注目された盛岡一高の高橋怜大(れお)、ショートの守備に定評があり主将としてチームをまとめる一関学院の佐藤颯弥(そうや)などが、注目選手として岩手の夏の高校野球を盛り上げる。

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