2019.09.27

山崎武司が夏の強打者10人を診断。
「育てたい」という意外な球児は?

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

 39歳で本塁打王のタイトルを獲得するなど、プロ通算403本塁打を放った山崎武司氏。パワーと技術を併せ持ったスラッガーが、今夏の甲子園に出場した打者のなかから有望な10選手をピックアップ。山崎氏の眼鏡にかなう選手は誰だったのか。そして、山崎氏は意外な伏兵に高評価を与えた。

甲子園で3本塁打を放つなど、初の全国制覇に貢献した履正社・井上広大井上広大(いのうえ・こうた/履正社3年/187cm94kg/外野手/右投右打)

甲子園で3本のホームランを打って、チームを優勝に導いたスラッガーですね。もちろん、僕も知っています。決勝戦であの奥川恭伸くん(星稜)からホームランを打つのだから、パワーだけではない目に見えない力があるのでしょう。見るからに体に力がありそうですが、彼のいいところは上体の力に頼って振らないこと。だから強いスイングができるのでしょう。ただ、上半身と下半身のバランスは改善の余地があります。左腰が前にいきすぎて、ボールと衝突するような形になっているので、その分さばききれない場面を見ます。このバランスを意識して改善できれば、高いレベルでも楽しみなバッターです。