2019.04.25

センバツベストナインを選出。
プロの記者たちも唸った最高の選手たち

  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

 東邦の優勝で幕を閉じた平成最後のセンバツ。投打で活躍した石川昂弥(東邦)を筆頭に、1試合17奪三振の快投を演じた奥川恭伸(星稜)など、多くの逸材が甲子園を沸かせた。あらためて、今年のセンバツに出場したなかでベストナインを決めるとすれば誰になるのか? 甲子園を取材した記者に独断と偏見でセンバツのベストナインを選出してもらった。

9番打者ながら2回戦の高松商戦では2安打3打点の活躍を見せた市和歌山の壹岐有翔■安倍昌彦氏

投手/岩本真之介(市和歌山)

捕手/内山壮真(星稜)

一塁手/桜井亨佑(習志野)

二塁手/宗山塁(広陵)

三塁手/小深田大地(履正社)

遊撃手/角田勇斗(習志野)

外野手/吉納翼(東邦)

外野手/来田涼斗(明石商)

外野手/壹岐有翔(市和歌山)

 おそらく投手だったら、総合力で奥川恭伸(星稜)、将来性なら及川雅貴(横浜)あたりが有力だろうが、個人的に魅力を感じたのが岩本真之介。

 最近、彼のようなフニャフニャした投手を見ると、ワクワクしてくる。今の柔軟性と、しなやかさと、球持ちのよさを維持しながら体ができてきたら、はたしてどんなボールを投げるんだろう…高校1年の時に菊池雄星(花巻東→西武→マリナーズ)を初めて見た時のような”トキメキ”ある。

 ショートは候補者の宝庫だったが、フィールディングがいちばん頼りになりそうとの理由で習志野の角田勇斗を挙げたい。

 外野も逸材が揃ったが、藤原恭大(大阪桐蔭→ロッテ)のように走攻守においてプロ級の外野手になると予想して来田涼斗。また村上宗隆(九州学院→ヤクルト)みたいにパワフルなスラッガーになる可能性を秘め吉納翼も入れておきたい。

 捕手の内山壮真と二塁手の宗山塁のふたりは、本来は遊撃手だがあえてこのポジションで選出した。実際、内山は星稜中学時代に捕手として全国大会の経験があり、最上級生になれば”捕手転向”の構想があると聞いたことがある。内山の三遊間からの送球を見ると、捕手としてのプレーをぜひとも見てみたい。

 宗山の野球センスとバネがあれば、セカンドは難なくこなしてしまうだろう。宗山の最大の特長はスナップスロー。力強さと正確性を兼ね備えたスナップスローは高校生のレベルを遥かに凌駕している。ダブルプレーをたくさん奪えるセカンドがいれば、バッテリーにとってこれほど心強い存在はいない。

 今回のセンバツを見て、将来的にいちばん楽しみにしているのが壹岐有翔だ。センバツでは9番打者として出場したが、とてもじゃないが”9番打者”のバッティングではなかった。体を開かずに、バットのヘッドを走らせてセンター方向へ弾き返すバットコントロールとスイングスピードは秀逸。187センチ、83キロの大型選手なのに、俊敏性があって、ボディバランスもいい。本人の意欲次第では大変身の予感すら漂っている。