女子ソフトボール世界選手権開幕。
強固な守備で日本が王者を奪還する (3ページ目)
そして、こう続ける。
「ほかの国なら、110キロを超えるピッチャーがたくさんいるんですが、いま日本の投手陣は105キロくらいで、よく打たれるんです(笑)。ですからその分、守備が自然に鍛えられる。トータルすると、いまの日本は決して弱くはありませんよ」
最大のライバルは世界ランク1位のアメリカだ。2012、14年はそのアメリカを倒して連覇したが、16年は逆に3連覇を阻まれた。もっといえば、過去6大会続けて決勝は日本とアメリカの組み合わせで、日本が勝ったのは連覇の2回だけだ。宇津木監督は言う。
「アメリカは強いですよ。前回大会まではプロリーグの選手はあまり参加せず、大学生などの若い選手が中心でしたが、それが完成に近づいています。また今回は、オリンピックを見据えて、日米対抗には出なかった(モニカ・)アボットや(ケイラニ・)リケッツといった投手も出場しますから、層も厚くなるでしょう。
他の国も含め、上位は正直、横一線です。もちろん、決勝でアメリカと戦いたいですが、そこにいくまでに一苦労するでしょうね。まずは、ミスがあってはいけません。全力を尽くし、少しでも日本のよさを出しながら、世界一を狙います」
日本の初戦は、開会式後の8月2日、20時から成田市・ナスパスタジアムでのイタリア戦。そういえば、ノンちゃんと親しまれる長崎はこんなことを言っていた。
「千葉ロッテもいいけど、大会の期間中はぜひソフトボールの応援にきてください!」
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