山本昌が甲子園のエース10人を評価。思わず「ほしい」と言ったのは?

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

 50歳まで現役生活を続けた元中日ドラゴンズの"生ける伝説"山本昌氏が、甲子園で活躍した有望投手を分析する恒例企画。昨夏、山本氏が高く評価した藤平尚真(横浜高→楽天)は、早くもプロの舞台で一軍戦力として活躍している。今年もそんな山本氏の眼鏡にかなう投手はいたのか? 10人の投手を一斉にレビューする。

甲子園では全試合リリーフで登板し、優勝の立役者となった花咲徳栄・清水達也甲子園では全試合リリーフで登板し、優勝の立役者となった花咲徳栄・清水達也清水達也(花咲徳栄高/右投右打)

甲子園ではリリーフとしてチームを優勝に導いた投手ですね。体を大きく使う珍しい投げ方ですが、最速150キロとこれだけ速い球を投げられるのは素晴らしいこと。すごい素質、将来性を感じます。体の力は申し分ないので、あとはもう少し体重移動がスムーズにできるようになるといいですね。もっと前で、捕手に近づいてボールをリリースできるようになれば、すっぽ抜けが減るはずですし、タテの変化球が今よりも落ちるようになるはずです。もっとすごい投手になれる潜在能力がありますよ。

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