山﨑武司が分析する「甲子園
100回大会で見たい2年生スラッガー」 (6ページ目)
夏の甲子園で15打数9安打、打率.600の好成績を残した明豊の濱田太貴濱田太貴(明豊高2年/右投右打/左翼手)
体は小さい(173センチ)ですが、非常にいいスイングをする打者です。バットの出し方に関しては、今年見た高校生のなかで一番うまい。しっかりと内側からバットが出てきます。本塁打を打ったシーンでは、インコースをうまくさばいていたし、ライト前に運んだシーンでは、軸足で粘って強く捉えていました。バランスが素晴らしいですね。あまり体重移動をしない打ち方ですが、しっかりとバットを振れる上にうまさもある。あと1年でどれだけ伸びるか楽しみな選手ですね。
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「今年の2年生は粒ぞろい」という評判にたがわず、見ていてワクワクする素材がたくさんいました。特に大阪桐蔭の藤原くん、根尾くんはこれからの成長が楽しみです。大阪桐蔭には他にも2年生の逸材がいるそうですし、西谷浩一監督は非常にいい指導をされているなと感じます。
また、驚かされたという意味では濱田くんも挙げたいですね。普通、高校生の打者を見ていれば、1つや2つケチをつけたくなるものですが、それがないくらいバランスがいい。甲子園での活躍を自信にして、さらに打撃を追求してもらいたいです。
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山﨑武司が分析する「甲子園100回大会で見たい2年生スラッガー」
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