山﨑武司が分析する「甲子園
100回大会で見たい2年生スラッガー」 (4ページ目)
強肩・強打の外野手として注目の万波中正。甲子園では投手としても146キロをマークした万波中正(横浜高2年/右投右打/右翼手)
体が大きいこと、パワーがあることは誰の目にも明らかです。とはいえ、多くの方がお気づきでしょうが、バッティングがまだ雑だな......という印象です。現時点で特徴的なのは、ボールを迎える際にアゴが前に出て、それに伴って体も前に出て、そのバランスを取るために体を後ろへ戻しながらスイングにいくこと。体の動きが前後に入るため、ボールをつかまえられないのです。あとは右肩が先に開いて出るクセがある。この打ち方だと外のスライダーは視界から消えてしまうはず。これからバッティングの基本を学んで、遠くへ飛ばすためのバットの振り方を身につけていってほしいですね。
4 / 6