彦根東と東筑の甲子園。公立進学校は
どんな「野球と勉強」をしたのか (7ページ目)
最後に伝統校で野球をやれる幸せについて、山本部長に聞いてみた。
「将来も見据えて東筑に入ってきた子は、『よかったな』と思っていると信じています」
東筑で野球をやれるプライドもあるはずだ。伝統校というブランドは、全国から選手を集める強豪私学とは違う強みでもある。「そのプライドを手放してしまうわけにはいかない」と、山本部長の語気が強くなった。
済美戦、東筑の5番・盛田秀がホームランを打った。青野監督は「アルプススタンドが盛り上がった時、鳥肌がたった」という。その感動が将来の生徒につながっていく。
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