センターコンバートが生んだ瞬発力。清宮幸太郎の進化は止まらない (4ページ目)
さらに強烈な内野ライナーからの帰塁や相手投手の暴投を見てのスタートも、昨年以上の瞬発力を感じさせた。この動きの「キレ」は、打撃にも好影響を与えるに違いない。
センターを経験したことで、身のこなしが向上したのでは? という報道陣からの質問には「自分ではわからないです」と苦笑いの清宮だったが、続けて「でも、冬場は結構走ってきました」とも語った。
早稲田実の和泉実監督は、「センター・清宮」の意図をこう明かす。
「体は大きいけど、ボディーバランスが良くて、足も速く、肩も悪くない。視野も広いので、周りに指示も出せます。本人はまだ難しいという思いを持っているようですけどね。チームとしては、本当ならファーストで使いたいんです。送球を捕ってくれるし、本人も慣れ親しんでいるでしょうし。でも、今はいろんな選手を使いたいので、今のところこの形でいこうと思っています」
昨年ついて回った「スーパー1年生」の冠は取れた。だが、高校2年目の公式戦スタートで、怪物は確実に進化を見せつけた。
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