【自転車】いよいよ開幕の「ジャパンカップ」にTeamUKYOが挑む!

  • 西村章●構成・文 text by Nishimura Akira  photo by AFLO

遥かなるツール・ド・フランス ~片山右京とTeamUKYOの挑戦~
【連載・第78回】

 先週末の国内シリーズ戦「Jプロツアー」でも優勝を果たし、今シーズンを通じて総合力の高さを示しているTeamUKYO。次なる目標は、今週末に行なわれる「ジャパンカップ」での好成績だ。世界のトップレーサーが集結する今大会で、TeamUKYOの実力が試される。

(前回コラムはこちら)

ジャパンカップにはスター選手のファビアン・カンチェラーラも出場するジャパンカップにはスター選手のファビアン・カンチェラーラも出場する 今シーズンのTeamUKYOは、国内シリーズ戦のJプロツアーにおいて、個人・団体の双方で圧倒的な強さを見せている。

 すでに以前にもレポートしたとおり、9月27日には第19戦・経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップで畑中勇介が優勝し、チーム創設4年目にして輪翔旗(りんしょうき)を獲得した。同日に和歌山県で開催された国体のロードレースでは窪木一茂が優勝、山本隼が3位に入り、日本の西と東でダブルウィンを達成する結果になった。

 翌週の10月4日に開催されたJプロツアー第20戦・いわきクリテリウムでは、スプリント力を活かして全日本チャンピオンの窪木一茂が優勝。個人ランキングをリードする畑中勇介が2位に入り、ワンツーフィニッシュを成し遂げた。

 さらにその翌週、10月11日に石川県で行なわれた第21戦・輪島ロードレースでは、パブロ・ウルタスンが優勝し、サルバドール・グアルディオラが4位。畑中勇介は6位、土井雪広は8位という結果で、今回もTeamUKYOは所属選手個々の高いポテンシャルとチーム力の高さを存分に発揮した。

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プロフィール

  • 片山右京

    片山右京 (かたやま・うきょう)

    1963年5月29日生まれ、神奈川県相模原市出身。1983年にFJ1600シリーズでレースデビューを果たし、1985年には全日本F3にステップアップ。1991年に全日本F3000シリーズチャンピオンとなる。その実績が認められて1992年、ラルースチームから日本人3人目のF1レギュラードライバーとして参戦。1993年にはティレルに移籍し、1994年の開幕戦ブラジルGPで5位に入賞して初ポイントを獲得。F1では1997年まで活動し、その後、ル・マン24時間耐久レースなどに参戦。一方、登山は幼いころから勤しんでおり、F1引退後はライフワークとして活動。キリマンジャロなど世界の名だたる山を登頂している。自転車はロードレースの選手として参加し始め、現在は自身の運営する「TeamUKYO」でチーム監督を務めている。

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