【自転車】いよいよ開幕の「ジャパンカップ」にTeamUKYOが挑む! (3ページ目)

  • 西村章●構成・文 text by Nishimura Akira  photo by AFLO

 国内各チームは、自分たちの地元で世界のトップチームと走ることができるこの機会に、可能な限りの存在感を披露したいと考えているだろう。

 TeamUKYOについても、それは同様だ。

 今年のTeamUKYOは、前述のとおり高いチーム力を発揮して、国内のレースでは圧倒的な戦闘力を発揮している。しかし、ことUCIレースに関しては、ジャパンカップに限らず、チーム結成以来まだ一度も優勝していない。2015年に日本で開催されたUCIレースは、5月のツアー・オブ・ジャパン[2.1]ツール・ド・熊野[2.2]、9月のツール・ド・北海道[2.2]の計3戦が行なわれているが、TeamUKYOはいずれも好結果を逃している。それだけに今回のジャパンカップでは、ぜひとも高いパフォーマンスを見せて良いリザルトを残したい、と考えているはずだ。

 Jプロツアーの個人ランキング部門をリードする畑中勇介は、「レースの本場欧州で走りたい」と日ごろから公言している。この場でいい走りをすることは、自らのポテンシャルのアピールにもつながるため、個人的なモチベーションも高いだろう。窪木一茂も、全日本チャンピオンジャージを着用する意地とプライドがあるにちがいない。世界経験豊富なキャプテン土井雪広が、どのような戦略でチームを率いて欧州の強豪チームに挑むのか――というところにも注目したい。

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