【自転車】片山右京が「ツール・ド・おきなわ」に挑戦する理由 (2ページ目)
レースのプレイベントなどで、かつての名選手たちがふたたびサイクルジャージを身にまとって観客を喜ばせる「レジェンドレース」等に参加することはあったものの、それらはあくまで余技に近く、本格的なトレーニングを要するようなものではない。
ところが、今年の夏ごろから片山は積極的に時間を作って、可能なかぎりふたたび自転車に乗るようになった。11月のツール・ド・おきなわに参戦するため、というのがその理由だ。
ツール・ド・おきなわには、プロの選手たちが参戦する国際ロードレースの「チャンピオンレース」と、「市民レース」の2種類がある。片山が参戦する予定でいるのは市民レース、ただしプロと同じ距離を走行する210キロの部門だ。そのレースで結果を出すために、夏以降は積極的に自転車に乗りこんで、ここ1ヶ月では約7キロの減量にも成功した。レースの目標は、「最低でも完走。そのためには、6時間以内でゴールしたい」と話す。
「過去の結果を見ると、上位集団についていければ、おそらく5時間25分から40分くらいがゴールタイム。今の僕の力だと、おそらくその集団からは切れてしまって、ひとりで淡々と走りながら6時間以内にゴールまでたどり着けるかどうか、という微妙な状況。この状態を、あと1ヶ月でどこまで詰めていけるか。市民レースといっても、国際レースに出ても遜色のない人たちがたくさん参加するから、生半可なものじゃないとは思いますけどね」
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