【自転車】前半戦総括。片山右京が語る「TeamUKYOの成熟度」 (2ページ目)

  • 西村章●構成・文・写真 text & photo by Nishimura Akira

 ここまでの戦いを振り返ってみよう。

 2015年のJプロツアーは、窪木一茂の開幕戦・宇都宮クリテリウムの優勝で始まった。

 第2戦の伊吹山ヒルクライムは、2013年と2014年、当時TeamUKYOに在籍していたホセ・ビセンテが図抜けた登坂力で圧勝したレースだったが、今年はオスカル・プジョルが優勝し、パブロ・ウルタスンが2位と、今年からTeamUKYOに加わったスペイン人選手がワンツーフィニッシュを飾った。第3戦の南紀白浜チームタイムトライアルでもTeamUKYOが勝利。これで開幕3連勝となった。

 しかし、翌日の白浜クリテリウムでは宇都宮ブリッツェンの大久保陣選手が優勝し、昨年チーム総合優勝を飾った総合力の高さを見せた一戦になった。その翌週には群馬サイクルスポーツセンターで第5戦・チームタイムトライアルと第6戦・ロードレースが連日開催されたが、そこでTeamUKYOはタイムトライアルこそ圧勝を収めたものの、翌日のロードレースでは最後のゴールスプリントで抜け出した吉田隼人選手(マトリックス・パワータグ)が優勝。吉田選手に競り負けた畑中勇介と窪木一茂は、それぞれ2位と3位でフィニッシュした。また、ウルタスンは4位でゴールし、総合首位のルビーレッドジャージを守った。

 5月に入り、国内UCIレースの調整を兼ねたインドネシアのツール・ド・バニュワンギ・イジェンではチーム総合優勝と、若手選手のダニエル・ホワイトハウスが個人総合3位に入る活躍を見せたものの、その後のツアー・オブ・ジャパンツール・ド・熊野はともに期待に反して、結果は惨敗といってもいいほどの内容だった。

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