【自転車】TeamUKYOが目標とする「トップカテゴリー」の現状 (3ページ目)
例えば、昨年のワールドツアーチームのうち、キャノンデール・プロサイクリング(本拠地:イタリア)は、チームのメインスポンサーである自転車メーカーのキャノンデールがガーミン・シャープ(アメリカ)のスポンサーへと移ったことにより、ガーミン・シャープは2015年にチーム・キャノンデール・ガーミン(アメリカ)へと名称を変更。一方、昨年までキャノンデール・プロサイクリングと名乗っていたチームの母体はライセンスを手放し、解散することになった。
これにより、1枠空いたワールドツアーチームのライセンスは、2014年までプロコンチネンタルチームとして活動していたIAMサイクリング(スイス)が取得し、2015年から最高峰カテゴリーへ昇格することになった。また、新城幸也が所属し、チームとして日本でも人気の高いチーム・ユーロップカー(フランス)は、活動資金がUCIの求める基準にごくわずかながら不足していると判断されたため、プロコンチネンタルチームに降格させられた。
このような経緯があり、結果的に2015年のワールドツアーチームは、昨年よりも1チーム少ない17になった――というわけだ。
ワールドツアーチームのライセンス発給に際しては、『競技性(sporting)』『倫理(ethical)『財務(financial)』『運営(administrative)』という4つの指標について、それぞれ高い水準で条件を満たしていることが必要とされている。また、その具体的な内容も、詳細な要件がレギュレーション内で言及されている。
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