【自転車】TeamUKYOのエースが語る「今の若手に言いたいこと」 (2ページ目)

  • 西村章●構成・文・写真 text by Nishimura Akira

 2013年の全日本選手権は新城幸也(チーム・ユーロップカー所属)が優勝し、日の丸がデザインされたジャージを着用して、欧州で数々のクラシックレースグランツールに参戦した。2014年、土井は日本チャンピオン奪還を狙って全日本選手権に臨んだが、残念ながらその目標を果たすことはできなかった。だからこそ、2015年は3年ぶりの王座奪還を狙いたい、と話す。

「全日本は勝ちたいですね。(地元の)山形のファンにも公言してきたから、プレッシャーも大きいんですよ。チャンピオンジャージを1回着たから、『もういいかな』とも実は思っていたんですけど(笑)、やっぱりそうじゃない。また勝ちたいし、やらなきゃならない。だから、今年はガチンコで勝負に行きますよ」

 全日本選手権のみならず、土井は国内シリーズ戦のJプロツアーでも優勝を狙いたい、と話す。そのためのチーム体制作りという点では、昔からよく知る29歳の後輩・畑中勇介がシマノレーシングチームからTeamUKYOに移籍してきたことは心強い材料だろう。

「おそらく基本的な戦略としては、畑中がJプロツアー、僕が全日本選手権やツアー・オブ・ジャパンを狙いに行く、というスタンスになると思います。ただ、Jプロツアーを毎戦、畑中やスプリント勝負の窪木(一茂)たちが勝てるわけでもないだろうから、そこはレースの種類や展開などの状況に応じて、臨機応変に組み立てていきたいと思っています」

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