【新車のツボ149】ルノー・メガーヌR.S.。
いよいよ秘密兵器を投入 (4ページ目)
聞くところでは、新型メガーヌR.S.をサーキットで走らせると、フロントタイヤよりリアタイヤのほうが減りが早い(!)場合もあるらしい。これは普通のFFではありえない現象で、これがいかにFFの常識を覆す存在で、4本のタイヤすべての能力をうまく引き出しているかを証明するツボでもある。
もっとも、さすがのR.S.でも、これほどのハイテクを一朝一夕で完成させられたわけではない。ルノーがスポーツモデルに四輪操舵を使うのは今回が初めてだが、この技術自体が開発されたのは約10年前までさかのぼる。
ルノーの四輪操舵は大型クーペのラグナに最初に使われて、今でも高級セダンのタリスマンやミニバンのエスパスにも応用されているが、その開発を請け負ったのがそもそもR.S.なのである。つまり、新型メガーヌR.S.の四輪操舵は、この技術のツボを知り尽くしたR.S.が、まさに満を持して、自分たちの名前を冠したクルマに搭載した......というわけだ。
デキがいいのも当たり前か!?
【スペック】
メガーヌ・ルノースポール
全長×全幅×全高:4410×1875×1435mm
ホイールベース:2670mm
車両重量:1480kg
エンジン:直列4気筒DOHCターボ・1798cc
最高出力:279ps/6000rpm
最大トルク:390Nm/2400rpm
変速機:6DCT
JC08モード燃費:13.3km/L
乗車定員:5 名
車両本体価格:440万円
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