【新車のツボ148】三菱エクリプスクロス。伝統の味はこれで最後か!?
2000年代に入ってからの三菱自動車(以下、三菱)は、大揺れの歴史を重ねてきた。
まず2000年春にダイムラークライスラー(当時)と資本提携して世界有数のメガグループの一員になった矢先、同年7月に過去のリコール隠しが発覚。続いて04年には同社トラック・バス部門でさらなるリコール隠しが明るみに出ると、早くもダイムラーからの資本が打ち切られ(たうえで、トラック・バス部門の"三菱ふそう"だけがダイムラー傘下に残され)たのだった。
こうして、ひとり放り出された三菱の乗用車部門は三菱グループの後ろ盾で継続。しかし、15年秋には「16年発売に向けて開発中だった新型SUVがお蔵入り!」という外野には今ひとつ全貌がわからない(が、明らかにヤバそうな)ニュースが流れたと思ったら、翌16年にはそれとは別問題の燃費データ不正が発覚する。
もともと三菱と事業提携していたルノー日産アライアンスは、これを機に資本提携を持ちかけて、三菱はルノー日産の傘下に入ることとなった。
そんなこんなで、ここ数年は新型車発売もままならなかった三菱が、国内で4年ぶりに発売した新型車が、このエクリプスクロスだ。
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