【新車のツボ149】ルノー・メガーヌR.S.。いよいよ秘密兵器を投入

  • 佐野弘宗●取材・文・写真 text&photo by Sano Hiromune

 フランスのルノーでは、F1その他のモータースポーツやマニア向け市販スポーツモデルなどの体育会系事業を"ルノースポール(以下、R.S.)"と総称する。いっぽうで、メガーヌとは全長4.3~4.4m級のFF(=前輪駆動)乗用車で、たとえばドイツのVWゴルフ、日本車だとトヨタ・カローラスポーツにホンダ・シビック、マツダ・アクセラ(第86回参照)などと同格の商品だ。

 そんな2つを組み合わせたメガーヌR.S.はこの新型で3世代目となるのだが、初代以来ずっと「世界最速のFF車」であることを、みずからの存在意義としてきた。

 メガーヌR.S.は初代当時の2008年に、ドイツのニュルブルクリンク北コースで初のタイムアタックを実施。ニュルブルクリンク=通称"ニュル"は、世界の名スポーツカーがその性能を実証するために使ってきたスポーツカーの聖地にして、世界一の難コースだ。

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