【新車のツボ150】スズキ・ジムニー。武骨で古典的が逆に新鮮⁉

  • 佐野弘宗●取材・文・写真 text & photo by Sano Hiromune

 ネット記事のページビューや関連雑誌・書籍の売り上げを見るに、2018年に発売された新型車最大のスターはずばりスズキ・ジムニーである。実際の売り上げも爆発的で、もともとの生産計画台数が少なめなこともあって、一時は「納車待ちは1年以上」と言われた。

 新型ジムニーが人気を得た理由はいくつも考えられる。ひとつは今回のモデルチェンジ自体が、じつに20年ぶりという"○○日食"やら"××彗星"的な天文ショーに匹敵する歴史的事件だからだ。はたまた、この平成末期に全身が新設計・新開発されたというのに、見た目から中身まで笑ってしまうほど古典的であることもあろう。この種のヨンク=SUVは今や都会的なタイプが主流だが、新型ジムニーはその正反対で、その無骨さが逆に新鮮な魅力に映ったとも考えられる。

 新型ジムニーの古典なツボは大量にある。たとえば、上のボディと下まわりのハシゴ型シャシーが独立した(うえで上下をボルト結合した)"ラダーフレーム方式"の車体構造もそうだし、そこに組み合わせられるサスペンションも超ゴツい"リジッド方式"である点も古典だ。これらの基本形式は20年前はおろか、50年近く昔の初代ジムニーからずっと継承される古典中の古典である。前後ともリジッドサスのクルマなんて、現代にはもはや片手で数えられるほどしか存在しない。

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