検索

息子を訪ねて1300キロ。坂本勇人2世、武岡龍世を支える家族の献身 (3ページ目)

 武岡選手は子供の頃から泣き虫な一面もあり、たくさんの思い出があるとみどりさんが振り返ってくれました。今回のドラフト指名直後のような喜びの涙だけではく、悔し涙もたくさん流してきたといいます。とくに青森で家族と離れて暮らしてからは、テレビ電話でみどりさんに悩みを話してすっきりして、切り替えるということが多くあったそうです。男子高校生であんなに泣いて可愛いなと私は思ったのですが、思わず泣いてしまったのは、母みどりさんが隣にいたからというのもあるかもしれませんね。

 そんな武岡選手は、「坂本2世」と呼ばれているとおり、憧れの選手は子供の頃からずっと巨人の坂本勇人選手。八戸学院光星高校に入学したのも、「坂本選手の出身高だから」と徳島から遠く離れた青森へ。

 その憧れの坂本選手に、武岡選手は一度だけ会ったことがあります。神宮大会に出場した時、OBである坂本選手が宿舎に来てくれたのです。話しはできなかったそうですが、これから同じセ・リーグでプレーすることになれば、試合で顔を合わせる機会が増えていくかもしれません。

 先日、ヤクルトの背番号が発表され、武岡選手は60番に決まりました。坂本選手は巨人入団当初は61番で、現在の背番号は「6」。憧れの存在の背中を追って、同じ背番号をつける日が来ることはあるのか。とても楽しみです。

 同世代の一番のライバルは、DeNA1位指名の森敬斗選手(桐蔭学園高)。武岡選手は、ドラフトが終わったあと、「ライバルは森敬斗選手だと思っています」と明言。「今は彼の方が評価は上ですけど、自分もこれから頑張りたい」と闘志十分でした。これから、森選手やヤクルト1位指名の奥川恭伸選手ら、U-18日本代表などで一緒にプレーした同学年の仲間たちと切磋琢磨していくのだと思います。

 プロのトップ選手に比べるとまだ線が細い印象の武岡選手ですが、勝負はこれから。トレーニングを積んで、体がぶ厚く、大きくなっていくはず。それに、今まで徳島から青森まで応援に駆け付けていたご両親にとっては、移動距離が短くなります。ご家族への恩返しになるような武岡選手の活躍に期待しています!

  ■プロフィール 上村彩子(かみむら・さえこ)1992年10月4日 千葉県生まれ 【担当番組】TV-『S☆1』土/24:30〜 日/24:00〜 『SUPER SOCCER』日/25:20〜 『フラッシュニュース』金21:00頃~(変動あり)※隔週 『Oh!ベイスターズ2019』 金/26:55〜 RADIO-『千葉ドリーム!もぎたてラジオ』...日 /12:30〜

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る