2019.12.13

狙うは金メダル。パラバドミントン里見紗李奈は車イスで「走る」

 ■TBSの上村彩子(かみむら・さえこ)アナウンサーが現場で取材した大会でのエピソードや舞台裏、インタビューしたアスリートの魅力や意外な一面などを伝えるこの連載。今回のテーマは、パラバドミントン。2020年の東京パラリンピックで金メダルを狙う里見紗李奈選手。パラ競技ならではの難しさを体験した現場で感じた魅力とは。

パラバドミントンを体験した上村彩子アナウンサーphoto by Yamamoto Raita BS-TBSの『アスリート夢共演』の収録で、パラバドミントンの里見紗李奈選手(NTT都市開発)の取材に行ってきました! 里見選手とロンドン五輪のバドミントン女子ダブルスで銀メダルを獲得した藤井瑞希さんとの対談で、お話をお聞きするのはもちろん、車いすバドミントンを体験することもできました。

 今まで競技用の車椅子に乗ったことはあったのですが、バドミントンのラケットを持って乗るのは初めての経験。右手でラケットを持って車いすに乗り、左右両方の車輪をコントロールするその難しさを実感しました。

 左の車輪は指5本で持つことができても、ラケットを持つ右手は指2、3本でコントロールしなくてはいけない。左右を均等に動かすことがとても難しいのです。しかも、シャトルを見ていると、そこに気を取られて車いすをすぐに動かせない。その場から素早く動く動作がスムーズにできず、頭と身体がうまく連動してくれません。

 実際に車いすに座ってみないとわからないことがたくさんありました。「シャトルが来る!」とわかっても、反応できずに追いつけなくて拾えない。ネットも通常のバドミントンと同じ高さなのですが、車いすに座っているとやはり余計高く見えます。あの高さから鋭角に打つ練習もかなりしないとできません。

 また、体を後ろに反って打つことは予想以上に怖く、バドミントンの五輪メダリストである藤井さんでさえも「怖かった」と言うほど。車いすは競技用で、倒れないようにできているのですが、自分の体を伸ばそうとしても腰から下と足が固定されているのでうまく使えないですし、ショットを打つだけでもいかに大変かがよくわかりました。