切磋琢磨で目指す夢の9秒台。陸上短距離・桐生&山縣の挑戦 (3ページ目)

 桐生選手と山縣選手が世界のトップ選手と競い合うことで、長年「日本人は通用しない」と言われてきた短距離界が活性化していくことは間違いありません。これから、今までにないワクワク感を味わえそうで楽しみです。

photo by Yamamoto Raitaphoto by Yamamoto Raita もちろん、ふたりが同じレースで並んで走って一緒に9秒台を出してくれるのが最高ですが、私が思い描く理想の展開は、どちらかが先に9秒台を出して、もうひとりがメラメラ燃えて陰で「コソ練」をいっぱいして、さらに抜き返すという「スポ根ドラマ」のようなストーリー。

 日本の短距離で同じ世代に才能のある選手がそろっているのはすごいことですし、その中でも桐生選手と山縣選手はお互いに実力を認め合っている関係。切磋琢磨という言葉は、まさに今の彼らのためにある、と思えるほどです。

 近い将来、ふたりが世界の強豪と一緒に走るレースで、「ボルトやガトリンら、トップの選手にも見劣りしなかった」と言われるような走りを見せてくれることに期待しています。

構成/折山淑美

世界陸上モスクワ2013はTBS系列独占放送
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