ロナウドの「ドライブシュート」を解剖。マネをするためのポイントは

  • 松岡健三郎●取材・文 text by Matsuoka Kenzaburo
  • photo by Matsuoka Kenzaburo

スポルティーバ 足ワザ100連発
第6回:クリスティアーノ・ロナウド(後編) 前編はこちら>>

クリスティアーノ・ロナウドのテクニックを紹介。前回につづき、元日本代表の永井雄一郎氏が実演し、解説する。今回はロナウドのキックのポイントを詳しく教えてもらった。

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FKなどで特徴的なキックを見せるロナウド photo by Getty ImagesFKなどで特徴的なキックを見せるロナウド photo by Getty Images↓【動画】ロナウドのテクニック 実演&解説

 ドリブルラーのイメージから、現在はストライカーに変貌したクリスティアーノ・ロナウドですが、昔から変わらないのが、ボールにパワーを乗せるキックのうまさです。

 腸腰筋(下腹部から腰回りにある、上半身と下半身をつなぐ筋肉)がものすごく強く、蹴った後に足を引き上げながら、ボールを押し出すようにして、パワーを伝えています。

 人それぞれ体のつくりが違うので、同じようにマネしてみても、できる人とできない人が出てくるかと思います。今回僕が蹴ってみた「ドライブシュート」もそうです。僕は足が大きいので足を立てて振ると、つま先が地面に当たってしまいます。そこで足を少し寝かせて、親指のつけ根あたりでボールの中心の少し下をミートして蹴りました。

 足を立てたまま蹴り足を振れるのであれば、そのほうが蹴りやすいと思います。その場合は足の甲の高いところ(少し骨が出っ張っている部分)で、ボールの中心の少し下をミート。ボールを前に押し出すように蹴るといいと思います。

 もう一つの大切なのは、軸足の位置。蹴る時は、ボールに長く触れる感覚でミートするとパワーが伝わりやすいです。そのため、軸足をボールの横よりも、少し後ろに踏み込みます。こうすると足の振りの軌道の上がり際でボールをとらえられるので、少し押し出すようなイメージでミートできます。

 この軸足の位置も人によって感覚が違います。微調整が必要ですが、力強いシュートを打つ時には重要なポイントになります。

ボールにしっかりパワーを伝えて蹴るのがポイントだボールにしっかりパワーを伝えて蹴るのがポイントだ ロナウドがもう一つ群を抜いてすごいと思うのは、ボールの落下地点の見極めです。

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