平野歩夢が「ユニクロは群を抜いている存在」と絶賛 ギリギリまで悩んで完成させた新色ウェアを初披露
ユニクログローバルブランドアンバサダー平野歩夢 ©Kosuke Shinozaki
ユニクロとのウェア開発
アメリカ・コロラド州で開催された世界のトッププロが集まる招待大会「X Games Aspen 2025」に出場した平野歩夢。現地時間1月23日(木)に行なわれたスノーボード男子スーパーパイプでは、いつもどおり自然体でありながらも、スタイリッシュで優美な滑りを見せて3位となり、表彰台に上がった。
世界的な選手として名を馳せている平野は、名前がコールされるたびに観客から大きな歓声を浴びるほど注目を集めていたが、それだけではなく、そのファッションでも人々を魅了していた。彼が身にまとっていたのは、ユニクロと共同で開発したオリジナルのゲームウェアだ。
平野とユニクロのつながりは2018年11月から。主にスノーボードでの活躍で注目されていた平野だが、4年に1度の夏季の国際大会で正式種目に採用されたスケートボードでも出場を目指すと公言した時期だった。
アスリートであれば、ある特定の競技を突き詰めて実績を上げるのが常。ひとつの競技をあきらめて別競技に転向することはあっても、季節や時期を限定して別競技にチャレンジし、しかも国際大会に出場するレベルまで引き上げるのは、まさに偉業に他ならない。
高さと優雅さを兼ね備える平野 ©Kosuke Shinozaki このとてつもない偉業に挑もうとしている平野の姿にユニクロが共鳴。新しいことへのチャレンジ精神を有し、人間性としても光るものを持っていたことも契約に至った理由だった。ユニクロのグローバルブランドアンバサダーとなった当時、平野は「ユニクロの顔として、グローバルに活動できることにとても興奮しています」と素直に喜びを語っている。
平野はスノーボーダー、スケートボーダーとしての実績だけでなく、ファッションリーダーとしても知られ、類まれなそのセンスにも注目が集まってきた。ファッションに対する慧眼、こだわりを持つ平野と最初に取り組んだのがゲームウェアの開発だった。「1ミリでも高く飛べる、最も軽いゲームウェア」をテーマに、競技中の動きを細部にまでわたって考慮し、パフォーマンス向上のための機能をウェアに落とし込んでいった。何度もミーティングを重ねて、ミリ単位でのサイジングと機能性を追求。何着もの試作品を作り、完成したウェアを着用して数々の国際大会に参戦してきた。
そしてこのX Games Aspen 2025において、新しいカラーリングになった最新ウェアを初披露した。もちろんそのカラーも平野自身の意見を採用。「ギリギリまで悩んでアイデアを出させていただいた」というほどのこだわりようで、今大会でもそのカラーとスタイリッシュなフォルムはひと際目を引いていた。
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