平野歩夢が「ユニクロは群を抜いている存在」と絶賛　ギリギリまで悩んで完成させた新色ウェアを初披露 (4ページ目)

平野とユニクロの強固な信頼関係

ユニクロとのゲームウェア開発のワンシーン　平野がユニクログローバルブランドアンバサダーになって今年で７年目。その間、ユニクロと幾度となくミーティングを行なってきた。「１ミリでも高く飛べる、最も軽いゲームウェア」を追求するために、さまざまな意見を交わしていくなかで、平野はユニクロの強い熱意を感じてきた。

「ウェア開発の取り組みは、自分の力だけではできないことです。自分のこだわりや気持ちも含めて、すごく意見を取り入れてくれていますし、協力体制も作ってくれています。その熱い思いは契約当初から感じています。その力があって、大会でプレーするときにも自分のモチベーションになっていますし、さらなる高みを目指していけます」

　その熱い思いの象徴が、進化し続けるゲームウェアだ。シルエットを含めたデザインのクオリティーの高さ、最大限のパフォーマンスを引き出せる機能性は、ユニクロでなくては実現できないことだと平野は感じている。

「この協力体制は他にはないものを感じますし、商品開発のスピード感、規模感は、客観的に見てもすばらしいと思っています。世の中にはたくさんのウェアを作るブランドがあるなかで、群を抜いている存在だと思いますし、ユニクロらしいブランディングにはすごく熱いものを感じます」

　そこには、平野とユニクロの強い信頼関係が垣間見える。ストイックなまでにパフォーマンスの向上に意欲を燃やす平野。採点競技であるからこそ、空中でのシルエットにも細心の注意を払わなくてはならない。ゆえにウェアへの理想も必然的に高くなる。そんな世界トップクラスのアスリートからの要望に応えてきたユニクロ。平野も、一見難しいと思えるようなことでも実現してくれると思えるからこそ、こだわりのすべてをユニクロにぶつけられるのだろう。

　平野の競技における目標は約１年後に迫った冬季の国際大会での二連覇。それに向けて努力を惜しむつもりはない。ただユニクロがサポートし始めてから、世界の頂点に立ち、そのパフォーマンスを維持・発展させていることは、まぎれもない事実だ。両者ががっちりと組むことで、今後も輝かしい成績を残していってくれることだろう。

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