ガールズケイリン期待のルーキー・仲澤春香が圧巻V 予想どおりの展開に同期たちは「悔しい」「すごいと言ったらダメ」 (2ページ目)
仲澤は126期のなかで図抜けた存在 photo by Takahashi Manabuこの記事に関連する写真を見る
1周半を先頭で押し切る
「ルーキーシリーズプラス」が組まれたのは第6レース。快晴に恵まれ汗ばむほどの陽気のなかでスタートすると、まずは大外7番車の大浦彩瑛(神奈川・126期)が果敢に先頭に立ってレースを作り、後続のメンバーも好位置を狙ってポジショニング。結果的に仲澤は5番手に収まったが焦りはなく、中島瞳(埼玉・126期)の仕掛けに合わせて先頭へと躍り出た。
レース残り1周半で早々に先頭に立った大本命選手を狙い、後続が次々と踏み込んで来た。しかし仲澤はそのすべてを振り切って、大歓声を浴びながらゴール線へ。堂々と押し切る強いレースを見せ、見事に同期対決を制してみせた。
勝利を決めた仲澤は、レース直後にバンク内で行なわれた表彰式で「(GⅢの)グレードレースが行なわれる雰囲気のなかで走れることにすごく緊張した」と笑顔で話し、あどけない一面ものぞかせた。
しかし共同会見でレースについて聞かれると「勝って当然とは思っていませんでした」と引き締まった表情で振り返った。5月のルーキーシリーズ1開催目(富山開催)で敗れたレースを省みて、「自分が負ける時は後手になっていた。内(側)に包まれて力が出せない展開にならないように意識していた」と、冷静に勝機を探っていたことを明かした。
向かうところ敵なしの雰囲気も漂う仲澤だが、今後に向けては「もっと周りを見ながら走れるように」と課題を自己分析。ナショナルチームとの練習についても「自転車競技はまだレース経験がなくて技術もないので、少しずつレベルアップしていきたい」と、再びハイレベルな環境で力を磨いていく決意を口にした。
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