自転車競技トラック・太田りゆも激励 初心者から上級者までが参加したトラックサイクリングキャンプで見えた大いなる希望 (4ページ目)

  • PR text by Sportiva

女性アスリートのための講義も開催

 またこのキャンプでは、HPCJC栄養士の河村美樹氏による「女性アスリートのための栄養・食事」と、JCF女性スポーツワーキング委員の市川佑企子氏による「コンディショニング管理について」のふたつの講義も実施された。

 ともに女性アスリートを対象にした講義で、エネルギー不足が無月経・月経障がい・疲労骨折を引き起こす可能性があることを図解しつつ、体づくりに必要な主菜・副菜を具体的に示したり、栄養成分表示の見方をレクチャーしたりと、すぐに役に立つ内容となっていた。
クイズに答えながら、楽しく栄養と食事について学んだ photo by Kishiku Toraoクイズに答えながら、楽しく栄養と食事について学んだ photo by Kishiku Toraoこの記事に関連する写真を見る 今年から競輪を始めたという森楓花さん(19歳)は「食事についてはまったく気を遣ってきませんでしたが、食事の大切さがわかりましたので、これから改善していきたいです」と語り、高校で自転車競技部に所属している西川季佐さん(15歳)は、「自分では食生活を意識していたつもりですが、授業を受けてみて、脂質を取り過ぎていたな、バランスを気にしないといけないなと改めて思いました」と食事面を見直すきっかけになったようだ。

自転車競技文化の醸成

 このキャンプを主催する公益財団法人JKAの自転車競技振興室長・山本竜朗氏は、恵まれた環境と施設のなかで、養成所の教官や専門家を揃えた充実のカリキュラムを提供している意図についてこう語る。

「2010年から女性を対象としたキャンプを実施しています。それは、2012年からガールズケイリンがスタートすること、そしてロンドン五輪で女子のケイリンや団体種目が正式に採用されることもあり、女性の競技者を増やす目的でスタートしました。

 キャンプではレベル別にクラス分けして教えていますが、一番の根底にあるのは、自転車というスポーツは面白いな、自転車を続けていきたいなと思ってもらうことです。そしてそれぞれが目標を持って上を目指してもらい、最終的には日本で自転車競技の文化を根付かせていきたいと考えています」

4 / 5

    厳選ピックアップ

    キーワード

    このページのトップに戻る